LVMボリュ-ムのマウント・データ救済

 パソコンは不安定な機器に一つです、今回解説するのはLinuxOSが何らかのトラブルで起動しなくなった場合に、LVMボリュ-ムからデータを救済する方法です。

条件は以下の通りです。

まず物理的なトラブルでない事やウイルスでない事など、あくまでもOSのみのトラブルで有効です。
その他はこの解説での救済が困難だと思ってください。。

次に下準備の説明です。

まずCDからLinuxが起動可能なLiveCDを入手します。
HD領域に数GB程度の未使用の領域がある場合はインストールディスクでも可能です。
これは、未使用の領域にインストールする事で、最近は簡単にマルチブート起動できる為です。
(注:未使用領域以外を指定してインストールするとデータが消えます。)

お奨めのディストリビューション

Ubuntu・・・特に初心者に大変優しいDebian系OS。自動化が進んでおり、高度技術をあまり必要でない。
Fedora・・・アグレッシブなRedHat系OS。細かい設定も出来る、広い範囲のレベルに対応。

次にインストールが完了した前提で解説します。
まずは以下のコマンドを実行します。

 # lvscan
ACTIVE ‘/dev/VolGroup00/LogVol00’ [*** GB] inherit
ACTIVE ‘/dev/VolGroup00/LogVol01’ [*** GB] inherit
ACTIVE ‘/dev/VolGroup01/LogVol00’ [*** GB] inherit
ACTIVE ‘/dev/VolGroup01/LogVol01’ [*** GB] inherit

 結果を見てみましょう、まず「LogVol00」と「LogVol01」がそれぞれ二個ずつあります。
これは、旧OSと新OSのそれぞれのボリュ-ムが出ている状態です。
通常は上の2行に現行のシステムがインストールされていて、それ以外が旧OSのボリュ-ムになります。
余談ですが私は容量で見極める事もします。
また、ディレクトリが一緒なのでマウントのトラブルとなる訳ですので、ディレクトリが違う場合は下のマウント作業に移行して良いです。

次に上記ディレクトリが混同している場合を想定しての手順を解説します。
以下のコマンドを実行します。

 # vgchange -an VolGroup00

これで「VolGroup00」が無効となりました。
次にディレクトリ名を変更し有効化します。

 # vgrename VolGroup00 <任意のボリューム名>
 # vgchange -ay <任意のボリューム名>

最後にマウントします。

 # mkdir /mnt/<任意のフォルダ名>
 # mount /dev/<上記ボリューム名>/LogVol00 /mnt/<上記フォルダ名>

これでマウントが完了し、データの閲覧が可能となります。
急いで、バックアップを取りましょう。。

LVMに関するコマンド一覧
LVMパーティション管理

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください