ここではLAN接続したEpson製のレーザープリンタ「LP-A500F」のインストール、設定を解説します。
プリンタのネット設定が完了している事を前提に解説しますので、設定が済んでいない人は、マニュアル等を確認しながら設定を完了しておいて下さい。
設定その物はディストリビューションに依って操作が若干変わってきますので、代表的な設定方法を記載します。
なお、下記に必要なファイルは全て
Avasys社の「LP-A500」用Linuxドライバ
よりダウンロードします。
時よりリンクが切れる事があるので、その時はAvasys社からリンクし、上部の「ダウンロード」をクリックし、左ペイン内のダウンロード以下の「MFP」よりダウンロードして下さい。
ダウロードの注意として「CUPS」版と「LPRng」版の二種類があり、Linuxがプリンタを管理する代表的な二大印刷システムとなっています。
現在「CUPS」は幅広い対応もありメインとなってきていますが、ディストリビューションや機種に依っては「LPRng」の方が使い勝手が良い事も有りますので、状況に応じて設定を変えて見て下さい。
「rpm」による「CUPS」版の場合
まずは下準備です。上記よりRedHat系用のCUPS版
「Epson-LPA500-filter-cups-1.0-0.i386.rpm」
「Epson-LPA500-filter-1.0-0.i386.rpm」
をダウンロードします。
念の為に「Epson-LPA500-filter-cups-1.0-0.i386.rpm」書庫内「./usr/share/cups/model/」にある「Epson-LP-A500-fm3.ppd」を別に展開しておきます。
次に以下のコマンドを入力します。
# yum provides libstdc++-33.i386
これで下準備は終わりです。次に以下のコマンドを入力します。
# rpm -ivh <ディレクトリ名>/Epson-LPA500-filter-1.0-0.i386.rpm
インストール自体は「yum」でも良いと思いますが、今後アップデートをかける事も無いと思いますので「rpm」で行います。
OSを「再起動」させます。
再起動が終わりましたら、GUIによる操作を行います。まずブラウザを立ち上げ以下のURLを入力します。
「http://localhost:631/」
「プリンタの追加」をクリックします。
「名前」の項目にプリンタ名「LP-A500」、「場所」の項目にはプリンタに設定したIPアドレス(例:192.168.1.5等)を入力し、「続ける」をクリック。
「デバイス」の項目には「Internet Printing Protocol(http)」を選択し、「続ける」をクリック。
「デバイス URI」の項目に
「http://<指定したIPアロデス>:631/EPSON_IPP_Printer」
と入力し、「続ける」をクリック。
「参照」を選択し、予め展開していた「Epson-LP-A500-fm3.ppd」を選択し「プリンタの追加」をクリック。
使用のOSのアカント&パスワードを求めてきますので「root」権限のパスワードを入力して「OK」をクリック。
これでプリンタがインストールされます。
「apt-get」による「CUPS」版の場合
さて、Debian系は専用のパッケージが無い分、下準備に少し手順が増えます。
まずは下準備です。上記よりRedHat系用のCUPS版
「Epson-LPA500-filter-cups-1.0-0.i386.rpm」
「Epson-LPA500-filter-1.0-0.i386.rpm」
をダウンロードします。
次に「alien」コマンドを使用してパッケージ変換を行います。
# alien <ディレクトリ名>/Epson-LPA500-filter-1.0-0.i386.rpm
変換されたパッケージ「epson-lpa500-filter-cups-1.0-0.i386.deb」書庫内「./usr/share/cups/model/」にある「Epson-LP-A500-fm3.ppd」を別に展開しておきます。
次に以下のコマンドを実行します。
これで下準備は終わりです。次に以下のコマンドを入力します。
# apt-get install <ディレクトリ名>/epson-lpa500-filter-1.0-0.i386.deb
後は上記な内容で「再起動」からは同じ操作になります。