OneDrive上のOfficeファイルをローカルで開く時に「使用中」となり開けない場合の対処(Windows10以降)

Microsaftのクラウドサービスである「OneDrive」は、他社のクラウドサービスと違った便利な機能をいくつも搭載しており、特にOffice製品との連動は優秀である。
その為、クラウド上にOffice系のファイルを保存する人も多くいると思うが、今回はそれに伴うトラブルと対策方法。

クラウド上にあるOfficeファイルを、Windowsと同期し、ローカルで開こうとしたところ、以下の画面が表示された。
ネットワーク接続

この画面でよく見かける問題は、単一のファイルを複数のユーザーで開こうとした際に表示される画面であるが、それらの画面と違い「使用者は〇〇です」というような表記がある。
しかし、今回の画面ではその表記が無く「OneDrive」上のファイルのみにこの症状が起きていることが特徴である。

対処方法
「OneDrive」の設定を操作する必要があるため、以下の手順を行う。

ネットワーク接続
まず、Windwosのデスクトップ右下にあるシステムトレイ(時計などがある領域)の「OneDrive」のアイコンを右クリック。

ネットワーク接続
「OneDrive」の画面の右下の「その他」をクリックし「設定」をクリックする。

ネットワーク接続
設定画面の上部「Office」のタブをクリックし、「Officeアプリケーションを使用して・・」のチェックマークを外す。
後は「OK」をクリックすれば開けるようになる。


「Office」タグがない場合
環境やアップデートにより「OneDrive」の設定内に「Office」のタブがない場合がある。
その場合の対処方法を解説する。
なお、レジストリを扱うため、慎重に処理行う必要があるので、必要ならバックアップを取る。

ショートカットを使用し、[Windowsキー]+[R]を押し、以下の画面を起動する。
ファイル名を指定して実行
regedit”と入力し[Enter]キーを押し、次のアカウント制御画面で「はい」をクリック。

  1. 左のペインから以下の階層まで移動する。
    HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Policies\Microsoft\OneDrive

    この時「Microsoft」内に「OneDrive」がない場合は、「Microsoft」を右クリックし「新規」>「キー」をクリックする。
    「OneDrive」と名前を付けて[Enter]キーを押す。

  2. 次に「OneDrive」を選択している状態で、右の一覧の空白部分をクリックし「新規」>「DWORD(32ビット)値」をクリックする。
    項目の名前を「EnableAllOcsiClients」と入力し[Enter]キーを押す。
  3. 「EnableAllOcsiClients」をダブルクリックし、「DWORD(32ビット)値の編集」画面内の「値のデータ」が「0」である事を確認し、違った場合は「0」と入力し「OK」をクリックする。
  4. 「レジストリ エディター」を閉じ、PCを再起動する。

以上。